【10月の誕生石】

 

オパールの語源

ギリシャ語で「色の変化を見る」という意味を持つ「opallios/オパリオス」といわれています。

オーストラリアの先住民であるアボリジニには、「創造主が虹に乗って大地に降り立ち、すべての人間に平和の知らせを持ってきた」という言い伝えがあり

造物主が降り立った場所に虹色に輝くオパールができたと伝えられています。

 

オパールが持つ意味

「希望」「幸運」「歓喜」 「純真無垢」

ポジティブで明るい言葉が並んでいて、持っているだけで幸せになれそうですが、これはオパールが古代ローマ時代に

幸運をもたらす宝石として扱われていたからと言われたいます。

オパールの色彩はとても複雑でいろんな色を映し出すことから、心の中を映し出す“鏡”という意味があり、内面の美しさや才能を

引き出し出会いを呼び寄せてくれるともいわれています。

 

文豪に愛されたオパール

同じ輝きや色は2つとないため、手にしたものは世界に1つだけのオンリーワンの宝石は文豪をも魅了したようです。

シェークスピアは『十二夜』に「この不思議な石は、宝石の女王である」と表現し、宮沢賢治は、『貝の火』『楢ノ木大学士の野宿』でたびたびオパールを取り上げて、その美しさについて描写しています。

  

 

オパールの輝きの秘密と種類

オパールといえばプレイオブカラーと呼ばれる遊色効果ですが、なぜこんなに多彩に輝くのか、それはオパールの構造に秘密があります。

オパールはシリカと言われるケイ素の粒子と水分が混じり合ってできています。

その粒子がプリズムの役割をし、宝石の表面に虹と同じような現象がおき唯一無二の色彩が現れます。

また、粒子の大きさで遊色効果の色合いが変わり、粒子が小さい順から

紫、青、緑、黄色、オレンジ、赤と色が変わります。

 

またオパールは遊色効果があるかどうかで下記の2種類に分けられます。

・プレシャスオパール:遊色効果のあるオパール
・コモンオパール:遊色効果のないオパール

  

 

オパールの取り扱いについて

オパールは水分を含んでます。
また、給水もするので色のついた水に浸しておくと色がついたり、褪色したりします。

さっと流すくらいであれば問題ありませんが、湿度が高いところに放置しておくと遊色効果に変化が起きてしまいます。
また乾燥にも弱く、直接日光が当たる場所や乾燥した場所に保管しておくと、ヒビが入ることがありますのでご注意ください。